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東京2020パラリンピック 女子柔道代表 土屋美奈子選手の紹介

アパレルブランドの「pas de calais」や「SAGE DE CRET」を運営する株式会社ギャラリー・ド・ポップには、盲目の柔道選手が社員として所属しています。
 



彼女の名前は土屋美奈子。1990年生まれの31歳。
静岡県伊豆市で生まれ育ちました。生まれつきの全盲です。
高校時代に教師から大会へ出ないかと声を掛けられたのが柔道を始めたきっかけだそうですが、当時バンドを組んでいてボーカル担当だったため「柔道は腹筋を鍛えられて発声が変わるかも?」と思ったのが本当のきっかけというエピソードも。
ギャラリー・ド・ポップには2013年に入社しました。
 



東京パラリンピック開催決定後、強化選手に選ばれ、しばらくは地元の道場で練習に励んでいましたが、のちに縁あって埼玉県川越市にある「牛窪道場」へ入門。
牛窪道場ではソウル、バルセロナ、アトランタのパラリンピックでメダルを獲得したこともある全盲の牛窪多喜男氏から指導を受け、身体づくりや技術の向上などめざましい成長をみせました。
現在は地元静岡へ戻り、伊豆市の道場で日々練習に取り組み、このたびパラリンピック柔道女子70kg超級での代表入りを見事果たしました。
 




今回東京2020パラリンピック出場に向けて、土屋選手に質問に答えてもらいました。
 
【Q1】今回、階級を変更したのはどういった理由で、いつ頃階級の変更を決心しましたか?また、今までの階級との違いや難しさなど、何か感じることはありますか?

《土屋選手(以下、土屋)》4年ほど前、コーチから70kg超級にいくのはどう?という提案がありました。それまで超級に階級を変えるということは考えていなかったので、とても悩みました。でも「挑戦せずに後悔することは嫌だ」と思い階級変更を決めました。
変更した1番の理由は対戦相手の体格が大きいので、思い切り技に入ることができるからです。
これまでの階級との大きな違いは、やはり相手が自分よりはるかに大きいこと。そして、一つ一つの動きに対する力も強いことですね。


 
【Q2】代表選出に向けて、これまで意識して取り組んできたことや、特に強化したトレーニングなどはありますか?
 
《土屋》私はこの階級の中で一番小柄なため、柔道の稽古以外にもウェイトトレーニングや体幹トレーニングを行っています。トレーニング以外では、栄養指導を受けながら食事や体調の管理をしています。特に、食事を管理し始めてから、同じ体重でも動きやすさや体幹の回転、疲労の回復など今までと違い、とても良い方向に向かっています。
もう一つは、メンタルトレーニングです。最近、自分の気質に気づき、稽古や試合に影響が出ないようにするためのメンタルになってきています。メンタルトレーニングの効果は自分の柔道を大きく変えました。
 


【Q3】土屋さんの得意な技や、今練習している技などがあったら教えてください。

《土屋》得意な技は内股と払い腰です。今回は対戦相手が大きいので、過去に行っていた担ぎ技も再び練習しています。
 

担ぎ技の練習風景です。



【Q4】土屋さんが柔道をやっていて楽しいと思う時はどんな時でしょうか?

《土屋》人と戦うため常に緊張しているので、柔道をしている最中は楽しいと思うことはないのですが、練習後の食事や炭酸水を飲む瞬間はとても楽しみですね。
 


【Q5】みなさんにはどんなところに注目して試合を見てもらいたいですか?

《土屋》私は70kg超級の中で一番背が低くて体重は一番軽く、障害のクラスは最も重いです。その中で、戦っている姿をみていただきたいです。
柔道着の袖に赤い円マークが付いていると、障害のクラスが最も重いということを表しています。そういった部分にもぜひ注目していただけるとうれしいです。
 

 
【Q6】パラリンピックに向けて、意気込みをお願いいたします。

《土屋》私は目標を高く持ってしまうと気負ってしまうので、一つ一つの試合を集中して戦い、自分の柔道をするように心がけていきます。
 
 
 
本番は8月29日(日)、会場は日本武道館。
みなさまからも、どうか応援いただけますと幸いです。